WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

アメリカが決勝進出 ゴールドシュミットとターナーの4打点などでキューバを圧倒

2023年3月20日 試合レポート

 3月19日(日本時間20日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、アメリカがキューバに14対2で圧勝。連覇を狙うアメリカが2大会連続の決勝進出を決めた。

 試合は序盤から激しく動く。キューバがロエル・サントス、ジョアン・モンカダ、ルイス・ロバートの三者連続内野安打という珍しい形で無死満塁の形を作ると、アルフレド・デスパイネが押し出し四球を選んで先制に成功した。
 しかしアメリカ先発のアダム・ウェーンライトは、その後の3人を打たせて取って最少の1失点に抑えると、その裏にアメリカ打線がすぐさま反撃に出る。キューバ先発のロエニス・エリアスから先頭のムーキー・ベッツがレフト線への二塁打で出塁すると、3番のポール・ゴールドシュミットがインコースいっぱいのストレートを上手く振り抜き、打球はレフトスタンドに飛び込む2ラン本塁打。すぐさまアメリカが逆転に成功した。
 さらに2回、前日の準々決勝ベネズエラ戦で逆転満塁本塁打を放ったトレイ・ターナーがソロ本塁打を放つと、3回にはピート・アロンソのタイムリーとティム・アンダーソンの犠牲フライで2点を追加。5対1とアメリカが主導権を握る。

 以降もアメリカ打線はキューバ投手陣に対して容赦ない攻撃を仕掛ける。4回にノーラン・アレナードの三塁打と相手投手の暴投、5回にゴールドシュミットの2点タイムリー、6回にターナーのこの日2本目の本塁打となる3ランとトラウトの二塁打と得点を重ねていき、無得点は7回のみ。8回には代走から出場していたセドリック・マリンズが右中間にソロ本塁打を放ちダメ押し。
 投げては、元巨人のマイルズ・マイコラスが2番手としてマウンドに上がった5回に、キューバのアンディ・イバニェスにタイムリーを打たれ1点こそ失うものの、その後は落ち着いて8回までその失点のみに抑えた。
 最後はアーロン・ループが1死からロバートに安打こそ許したものの、次打者のデスパイネを併殺打に抑えて試合終了。

 連覇に王手をかけたアメリカは、3月21日8時から行われる日本対メキシコの勝者と22日8時から決勝戦を戦う(試合開始日時はいずれも日本時間)。