WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

アメリカのキャプテン・トラウトが3安打3打点の大活躍 コロンビアを1点差で下して準々決勝進出を決める

2023年3月16日 試合レポート

 3月15日(日本時間3月16日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールCの5日目が行われ、アメリカが3対2でコロンビアに逆転勝ち。2位で準々決勝進出を決めた。

 アメリカを勝利に導いたのは4打数3安打3打点とチームの全打点を叩き出したキャプテンのマイク・トラウトだった。まずは1回表の第1打席、2番センターで出場したトラウトは1死から右中間に三塁打を放って先制点のチャンスを演出する。その後、ポール・ゴールドシュミットが四球を選んで一、三塁とするが、ノーラン・アレナードがサードへの併殺に倒れて先制点を奪うことはできなかった。

 それでもアメリカは3回に2死からムーキー・ベッツが安打で出塁すると、暴投で二塁に進む。ここでトラウトがセンター前に弾き返すタイムリーを放ち、待望の先制点を挙げた。

 一方、初の1次ラウンド突破の可能性を残すコロンビアも意地を見せる。3回に先頭のオスカー・メルカドの二塁打でチャンスを作ると、1死三塁からジオ・ウルシェラの犠牲フライで同点。さらに2死一塁からレイナルド・ロドリゲスがセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。

 逆転を許したアメリカは5回に1死二、三塁と逆転のチャンスを作る。この場面で打席に立つのはトラウト。西武育成のジャシエル・ヘレラが投じた変化球を捉えると、レフト前への逆転2点タイムリーとなり、アメリカが再びリードを奪った。

 アメリカは先発のメリル・ケリーが3回に2点を奪われたが、4回からは豪華リリーフ陣による継投でコロンビアの反撃を封じる。ケンドル・グレーブマン、ダニエル・バード、デービッド・ベッドナー、ジェーソン・アダム、デビン・ウィリアムズ、ライアン・プレスリーが1回ずつを投げ、4回以降は2安打しか許さなかった。

 接戦を制したアメリカは3勝1敗でプールCの2位となり、日本時間3月19日8時から行われる準々決勝でプールD1位のベネズエラと対戦する。

 惜しくも敗れたコロンビアは1勝3敗でイギリスと並んだが、直接対決で敗れているため5位となり、次回は予選に回ることになった。