WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

エイウヘニオ・スアレスの本塁打を含む3打点の活躍でベネズエラがイスラエルに快勝 4連勝8強入り

2023年3月16日 試合レポート

 3月15日(日本時間3月16日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールDの5日目が行われ、ベネズエラが投打の噛み合った試合運びでイスラエルに5対1の快勝。1次ラウンド無傷の4連勝で準々決勝に駒を進めた。

 試合開始直後からスコアが動いた。ベネズエラが初回、ホセ・アルトゥーベの四球、アンソニー・サンタンデルのヒットで無死一、二塁のチャンス。グレイベル・トレスは併殺打に倒れたが、サルバドール・ペレスの死球で2死一、三塁となり、ロナルド・アクーニャがうまくライト前に弾き返して1点を先制。さらに四球で2死満塁とし、エイウヘニオ・スアレスも逆方向のライト前への2点タイムリー。イスラエルの先発ロベルト・ストックの立ち上がりを攻め、いきなり3点のリードを奪った。

 ベネズエラは中盤に追加点を奪う。4回、この回から登板したイスラエルの2番手ジェーク・フィッシュマンに対し、2死走者なしからエドゥアルド・エスコバルが、粘った後の7球目をバックスクリーン左へ放り込んで自身今大会初安打となる本塁打。7回にはこの日の第1打席でタイムリーを放ったエイウヘニオ・スアレスが、イスラエルの3番手ザカリー・ワイスのスライダーを捉えて左中間スタンドへ。この日は下位打線が好調で、2本のアーチを含む計10安打で5得点を挙げた。

 ベネズエラは投手陣も安定した働き。先発の左腕ヘスス・ルサルドは3回に3者連続三振を奪うなど、4回を4安打5奪三振で無失点の好投。5回以降も走者は許したが、計4投手が要所を抑えながら相手の攻撃を1点のみに抑えた。

 敗れたイスラエルは、1次リーグ初戦でニカラグアに勝利するも、プエルトリコ、ドミニカ共和国と2戦連続のコールド負け。この日は8回にジェーコブ・ゴールドファルブのタイムリーでチーム22イニングぶりの得点を奪ったが、計9安打を活かし切れず。1勝3敗で1次ラウンド敗退となった。

 強豪揃いのプールDを4勝0敗で首位突破したベネズエラは、19日8時からの準々決勝でプールC2位のアメリカと対戦する(試合開始時刻は日本時間)。