WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

メキシコがタイワン・ウォーカーの好投などでイギリスとの投手戦を制し準々決勝進出に王手

2023年3月15日 試合レポート

 3月14日(日本時間3月15日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールCの4日目が行われ、メキシコがイギリスとの投手戦を制した。

 メキシコは2回、2死二、三塁からアレクシス・ウィルソンがタイムリー内野安打を放ち1点を先制。その後はイギリスの継投策の前になかなか追加点を奪えなかったが、先発のタイワン・ウォーカーが63球で4回を投げ切り、8奪三振で1安打無失点と好投し相手打線を寄せ付けなかった。

 投手陣の踏ん張りに報いたいイギリスは6回、先頭のチャベス・ヤングの二塁打を皮切りに2死一、三塁のチャンスを作る。ここでバートラム・マレーの打球は三遊間へ。ショートのアラン・トレホが懸命に一塁に送球するが、マレーの足が一足早くベースに到達し、タイムリー内野安打で同点に追いついた。

 緊迫した投手戦が続く中、メキシコは7回に四球と暴投で1死二塁とすると、2回にタイムリーを打っているウィルソンのレフトへのタイムリーで再び勝ち越しに成功。捕手として今大会初スタメンに抜擢された9番打者が起用に応えてみせた。

 リードを奪ったメキシコは、8回をヘスス・クルス、9回をジョバニー・ガジェゴスがそれぞれ三者凡退で抑え、逃げ切りに成功。通算成績を2勝1敗として3大会ぶりの1次ラウンド突破に王手をかけた。

 メキシコは3月16日4時から行われるカナダとの最終戦に勝利すれば、1位での準々決勝進出が決定。敗れた場合は3月16日11時から行われるアメリカ対コロンビアの結果に関係なく敗退が決まる(試合開始時刻はすべて日本時間)。

 敗れたイギリスは1勝3敗で全日程が終了。1次ラウンド突破とはならなかったが、初出場ながらコロンビアから白星を挙げるなど健闘した。コロンビアがアメリカに敗れるとイギリスが4位となり次回の予選を回避することができる。