WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

前回王者アメリカが本領発揮 マイク・トラウトの本塁打などでカナダをコールドで下す

2023年3月14日 試合レポート

 3月13日(日本時間3月14日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールCの3日目が行われ、連覇を目指すアメリカが12対1の7回コールドでカナダを下した。

 前日の試合でメキシコに5対11の大敗を喫したアメリカだったが、この日は初回から打線が爆発した。1回、19歳にして先発に抜擢されたミッチ・ブラットに対して無死満塁のチャンスを作ると、ノーラン・アレナードがレフト線への2点タイムリー二塁打を放ち、幸先良く先制点を挙げる。
 その後もカイル・タッカーの犠牲フライとJ・T・リアルミュートのタイムリーで4点差とし、ブラットを0回1/3でノックアウトした。
 アメリカはカナダ2番手のR・J・フルールに対しても猛攻を続ける。内野ゴロとセドリック・マリンズのタイムリー三塁打でさらに2点を加えると、2死一、三塁からキャプテンのマイク・トラウトが左中間に3ラン本塁打を放ち、この回だけで9得点。前日の鬱憤を晴らすかのような攻撃を見せた。

 アメリカの猛打はまだ止まらない。2回には1死一塁から6番ティム・アンダーソンのタイムリー三塁打を放つと、続くリアルミュートの犠飛で追加点を挙げる。さらにトレイ・ターナーがレフトにソロ本塁打を放ち、この回に3点を加えた。

 3回以降は無得点に終わったアメリカ打線だが、この日は守備でも隙を感じさせなかった。先発のランス・リンは2回表に4番ジャレド・ヤングにソロ本塁打を浴びた以外は終始危なげない投球を披露。球数制限ギリギリの65球で5回を投げ切り、2安打、6奪三振、1失点と先発としての役割を十分に果たした。
 6回からは巨人でも活躍したマイルズ・マイコラスが登板。走者を出しながらも要所を締める投球で2回を無失点に抑え、7回コールドで試合を終わらせた。

 アメリカは通算成績を2勝1敗として準々決勝進出に一歩前進。敗れて1勝1敗となったカナダは2試合で20失点と投手陣の不安定さが気がかりだが、立て直すことはできるだろうか。

 次戦は、カナダが3月15日4時からコロンビアと、アメリカが3月16日11時からコロンビアと対戦する(試合開始時刻は日本時間)。