WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

プエルトリコがWBC史上初の完全試合達成 エドウィン・ディアスらがイスラエル打線を完璧に封じ込める

2023年3月14日 試合レポート

 3月13日(日本時間3月14日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールDの3日目が行われ、プエルトリコがWBC史上初の継投完全試合で10対0のコールド勝ちを収めた。

 プエルトリコの強力打線が本領を発揮した。初回は2アウトから四球と単打でチャンスを作ると、ハビエル・バエスがレフト線への二塁打を放ち、これが先制の2点タイムリーに。続くエディ・ロサリオもセンターの頭を超える二塁打で追加点。2回にも2本の長打で3点を追加し、序盤からいきなり6点リードと主導権を握った。

 反撃したいイスラエルだったが苦しい展開が続く。プエルトリコの先発ホセ・デレオンは立ち上がりからストライク先行の投球を見せる。球数制限いっぱいの64球、6回表2アウトまで被安打0、与四死球0の完全投球。3回表の三者連続三振など10もの三振を奪い、完璧な投球で打線を封じ込めた。
 さらに継投後もパーフェクトは続く。7回に3番手として登板したのは、メッツに所属し世界最高峰のクローザーとも称されるエドウィン・ディアス。100マイルの速球で見逃し三振を奪うなど、ストレート中心に圧巻の投球を披露。8回のドゥエイン・アンダーウッドも打者3人を打たせて取り、出塁を許さぬまま試合を進めた。

 一方のイスラエルの2番手ブランドン・ゴールドは3回裏以降安定した投球で無失点。しかし5回裏2アウト三塁での球数制限による投手交代直後、チャンスを逃さないプエルトリコ打線が3番手のジョーイ・ワグマンの代わりばなを捉える。敬遠と四球で満塁になると、リンドーが走者一掃3点タイムリー三塁打を放ち9点差とした。
 そして8回、2者連続四死球で無死一、二塁とすると、エルナンデスのレフト前ヒットで二塁走者が一気に本塁まで生還。これで10点差がつきサヨナラコールド、そしてWBC史上初のパーフェクトリレーでプエルトリコの完勝となった。

 敗れて1勝1敗となったイスラエルは3月15日8時から強豪・ドミニカ共和国と対戦。投打が完璧に噛み合い通算成績を2勝1敗としたプエルトリコも、次戦は3月16日8時からドミニカ共和国と対戦する(試合開始時刻は日本時間)。