WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

キム・ハソンの本塁打など韓国打線が20安打22得点と大暴れ 中国に5回コールド勝ち

2023年3月13日 試合レポート

 3月13日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSICTM 東京プール』(プールB)5日目が東京ドームで行われ、韓国と中国が対戦。韓国は2本の満塁ホームラン含む20安打22得点と打線が大暴れ。22対2で5回コールド勝ちを収め、今大会を大勝で締めくくった。

 初回、パク・ヘミンが四球を選ぶとすかさず盗塁。その後1死三塁と好機を作り、迎えるは中日で活躍したイ・ジョンボムを父に持つイ・ジョンフ。5球目をきれいにセンターに打ち返す先制タイムリーで2022年シーズンの韓国プロ野球MVPの実力を発揮する。さらに、すかさず盗塁を決め相手投手の暴投も絡み2死三塁とすると、カン・ベクホが追加点となるタイムリーを放った。
 その裏に中国は、梁培と楊晋の安打、レイ・チャンの四球で2死ながら満塁のチャンスを作ると、曹傑が同点となるタイムリーを放ちすぐさま追いつく。

 しかし2回以降は韓国が圧倒する。イ・ジヨンの安打、チェ・ジフンの四球、パク・ヘミンの安打で1死満塁のチャンスを作ると、キム・ヘソンの犠牲フライで1点を追加し、さらに相手投手の暴投により1点を加え4対2とする。
 さらに3回、オ・ジファンの意表を突いたセーフティバントなどで無死満塁のチャンスを作ると、相手投手のボーク、イ・ジヨンのタイムリー、チェ・ジフンのセーフティースクイズ、イ・ジョンフとパク・コンウのタイムリーなどで、この回一挙8得点の猛攻を見せた。以降も攻撃の手を緩めることなく、続く4回にはパク・コンウがレフトスタンド中段に飛び込む満塁本塁打などで6点、5回にはキム・ハソンがレフトスタンドに満塁本塁打を放ち22対2と大量リードを奪った。
 最後は、韓国のク・チャンモが安打を許すも最終打者を空振り三振に取り、5回コールド勝ちを収めた。

 韓国は最初の2試合でオーストラリアと日本に連敗したことが響き、3大会連続の1次ラウンド敗退となった。だが、最後の2試合は意地の連勝でプールB3位に入った。中国は日本戦中盤まで接戦を繰り広げるも、チェコ戦の最終回で逆転本塁打を浴びると、オーストラリアと韓国には続けて大敗。2大会ぶりの勝利は挙げられず全敗のプールB最下位で大会を去ることになった。