WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

メキシコが前回優勝のアメリカに打ち勝つ 元オリックスのメネセスが2本塁打の大暴れ

2023年3月13日 試合レポート

 3月12日(日本時間3月13日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールCの2日目が行われた。初戦を落としてもう負けられないメキシコの打線が爆発。11対5で前回王者のアメリカに勝利し、通算成績は両チームとも1勝1敗となった。

 メキシコ打線に火をつけたのは2019年にオリックスに在籍していたホエイ・メネセスだった。1回表、1死一塁から日本ハムやソフトバンクでも活躍したアメリカの先発・ニック・マルティネスが投じた高めの球をとらえて、左中間に先制の2ラン本塁打を放った。
 2回裏にはティム・アンダーソンのタイムリーで1点を返されるが、3回表にはメネセスの内野安打からチャンスを作ると、2死一、三塁からアイザック・パレデスのタイムリー内野安打で1点を追加。さらに4回表にはランディ・アロサレナのタイムリー二塁打で1点を加えると、2死一、二塁からメネセスがまたも左中間に3ラン本塁打を放ち、リードを6点に広げた。
 メネセスは残りの2打席こそ凡退したが、この試合で5打数3安打2本塁打5打点の大活躍。3番打者としての役割を十分に果たした。

 アメリカは7回裏にウィル・スミスのソロ本塁打で1点を返すが、流れは変わらない。メキシコは8回表にもアロサレナのタイムリーなどで4点を追加する。アメリカは8回裏に代打・ボビー・ウィットとアンダーソンのタイムリーで3点を返すも時すでに遅し。中盤までの大量失点が最後まで重くのしかかった。

 MLBのタイトルホルダーが勢ぞろいして最強チームとの呼び声高いアメリカだったが、この日は投手陣が絶不調。8人の投手をつぎ込みながら15安打を浴びて11失点とメキシコ打線に捕まる結果となった。
 打線も2018年ア・リーグMVPの1番・ムーキー・ベッツや前回優勝メンバーの4番・ノーラン・アレナードが無安打に抑えられており、チーム全体としてまだ本調子とは言い難い。次戦で巻き返すことができるだろうか。

 次戦は、アメリカが3月14日11時からカナダと、メキシコが3月15日11時からイギリスと戦う予定となっている(試合開始時刻は日本時間)。