WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

18得点の猛攻を見せたカナダがイギリスとの大乱戦を制して7回コールド勝ち

2023年3月13日 試合レポート

 3月12日(日本時間3月13日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールCの2日目が行われ、初戦を迎えたカナダが大会初勝利を目指すイギリスに18対8で7回コールド勝ち。イギリスは2連敗となった。

 試合は序盤から乱打戦となる。1回表、イギリスは2死一、三塁からダブルスチールを決めて先制。さらにニック・ウォードとダーネル・スウィーニーのタイムリーで2点を加え、昨季にMLBで15勝を挙げたカナダ先発のカル・クアントリルを1回持たずにマウンドから引きずり降ろした。
 いきなり3点を追う展開となったカナダはその裏、エドゥアール・ジュリアンの先頭打者本塁打で反撃の狼煙を上げる。その後、相手のエラーで同点に追いつくと、オーウェン・ケーシーとジェイコブ・ロブソンのタイムリーで2点の勝ち越しに成功した。

 2回以降も互いに点を取り合う展開となり、6対5とカナダの1点リードで迎えた3回裏、カナダはケーシーがバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打で追加点を挙げると、さらに無死満塁からタイラー・オニールが右中間に走者一掃となるタイムリー二塁打を放ち、10対5とリードを5点に広げた。

 食い下がりたいイギリスはその直後の4回表、1死一、二塁からハリソン・フォードが左中間へ3ラン本塁打を放ち、2点差に迫る。
 しかし、イギリスは投手陣が踏ん張れなかった。4回裏のカナダはフレディ・フリーマンのタイムリーを皮切りに打者12人の猛攻で6得点。大量点を奪って試合の大勢を決めた。
 カナダは5回裏と6回裏にも1点ずつ加えて7回コールドの基準となる10点差に持ち込むと、守りでもリズムを掴む。5回以降は一人の出塁も許さず、7回表はマット・ブラッシュが三者連続三振で締めた。

 イギリスが16個、カナダが7個の四球を与える乱戦となったこの試合。中盤以降に立て直したカナダが最終的に大差勝ちを収めた。

 次戦は、イギリスが3月14日4時からコロンビアと、カナダが3月14日11時からアメリカと戦う予定となっている(試合開始時刻は日本時間)。