連覇を目指すアメリカが逆転で白星発進 初出場のイギリスは先取点を奪う健闘
3月11日(日本時間3月12日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールCの1日目が行われ、前回優勝のアメリカが初出場のイギリス相手に6対2で逆転勝ちを収めた。
アメリカの優勢が予想された中で、先制したのはイギリスだった。1回表、MLB通算195勝を誇るアメリカの先発・アダム・ウェーンライトに対して1死からトレース・トンプソンが甘く入った変化球を捉えると、打球は左中間スタンドへ。イギリスのWBC初得点は本塁打による貴重な先取点となった。
序盤は王者に対して互角以上の戦いを繰り広げたイギリスだが、徐々にアメリカが本領を発揮する。3回裏に失策と暴投で1死二塁のチャンスを作ると、4番・ノーラン・アレナードが三塁線を破るタイムリー二塁打を放って同点。さらに2死一、三塁からカイル・タッカーのタイムリーで勝ち越しに成功した。
これで試合の主導権を握ったアメリカは4回裏に2死一、二塁から昨年のナ・リーグ本塁打王に輝いたカイル・シュワーバーの3ラン本塁打で追加点を挙げる。6回裏にもアレナードのタイムリー二塁打で1点を加え、イギリスを突き放した。
反撃したいイギリスは7回表、1死から代打・デショーン・ノールズの三塁打でチャンスを作ると、続くアンファニー・シーモアのサードゴロの間に1点を返す。これ以上の反撃はならなかったが、マイナーリーガーが多いチーム構成の中でMLBのスター軍団相手に善戦を見せた。
アメリカは最終回に登板したデービッド・ベッドナーが3三振を奪って試合終了。序盤こそ苦戦するも連覇に向けて幸先のいいスタートを切った。
次戦は、イギリスが3月13日4時からカナダと、アメリカが3月13日11時からメキシコと戦う予定となっている(試合開始時刻は日本時間)。