WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

ベネズエラがサンタンデルの攻守にわたる活躍や救援陣の好投でドミニカ共和国を下す

2023年3月12日 試合レポート

 3月11日(日本時間3月12日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールDの1日目が行われ、ベネズエラが2013年の第3回大会で優勝したドミニカ共和国を5対1で下した。過去大会の対戦成績で0勝4敗と分の悪かった相手に対して貴重な初戦の白星となった。

 試合はいきなり動いた。ドミニカ共和国がベネズエラの先発左腕マーティン・ペレスからフリオ・ロドリゲス、フアン・ソトの1、2番コンビの連打であっという間に先制。その裏、投げては昨年のサイ・ヤング賞右腕サンディ・アルカンタラがピンチを招きながらも冷静に後続を打ち取り、試合はドミニカ共和国ペースで進むかと思われた。

 しかし2回、ベネズエラは7番のサンタンデルがアルカンタラの159キロのストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドに飛び込む同点のソロ本塁打となった。
 さらに4回にもベネズエラはアルカンタラを攻め立てた。サルバドール・ペレスの二塁打や四球、アンドレス・ヒメネスの安打で無死満塁のチャンスを作る。アルカンタラは2死までは粘るものの、9番ダビド・ペラルタのライト前安打でベネズエラが2点を追加。アルカンタラはここで降板。タオルで顔を拭い、ドミニカ共和国ファンで埋め尽くされたスタンドの期待に応えられなかった悔しさを隠しきれなかった。
 そしてベネズエラは6回にもペラルタがタイムリーを放ち、4点目。8回にはエイウヘニオ・スアレスがタイムリーを打って5点目となり、これがダメ押しとなった。

 投手陣はペレスの後を継いだホセ・ルイス、ルイス・ガルシア、ホセ・キハダが無失点で繋ぎ、最終回はホセ・アルバラードがピンチを招きながらもホームを踏ませず試合終了。同点本塁打のサンタンデルは8回のピンチでライト前に落ちそうな打球をダイビングキャッチするなど攻守で活躍が目立った。

 優勝候補からいきなりの白星で好発進したベネズエラは3月13日8時からプエルトリコと、ドミニカ共和国は3月14日1時からニカラグアと対戦する(試合開始時刻は日本時間)。