WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

勢い乗るチャイニーズ・タイペイがオランダ下し2勝目 張育成が連日の本塁打

2023年3月11日 試合レポート

 3月11日、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」プールAの4日目が行われ、ここまで2連勝のオランダと1勝1敗の地元チャイニーズ・タイペイが対戦。前日のイタリア戦の逆転勝ちで勢いに乗るチャイニーズ・タイペイが、序盤の大量リードを守りきり、オランダに9対5で勝利、2勝目をあげた。

 混戦のプールA、オランダは勝てば準々決勝進出、チャイニーズ・タイペイは負ければ敗退という中で行われたこの試合、オランダは1回表、1死二、三塁からディディ・グレゴリウスのレフト前ヒットで先制した。

 1回裏の満塁の好機は逃したチャイニーズ・タイペイだったが、2回裏1死満塁から林立のタイムリーで追いつくと、前日のイタリア戦でも同点2ランを放ったレッドソックスの張育成がセンターバックスクリーン横に満塁弾を叩き込み、5対1とした。
 3回表にオランダが1点返すも、チャイニーズ・タイペイは3回、4回にも追加点をあげ8対2とリードを広げる。さらに、3回途中から登板した2番手の呉哲源がオランダ打線に的を絞らせず、4回1/3を被安打1、無失点という好投をみせた。

 このまま逃げ切りたいチャイニーズ・タイペイは8回表、3番手の李振昌が1死から連続四球を出し陳冠宇にスイッチ。ところがジュレミ・プロファー、ウラディミール・バレンティンに連続タイムリーを浴び4対8と追い上げられる。ここでチャイニーズ・タイペイは宋家豪をマウンドへ送ると、ハドウィック・トロンプをレフトフライに打ち取りこのピンチを脱した。
 その裏にチャイニーズ・タイペイはさらに1点を追加。宋は9回も続投し、1死からレイパトリック・ディダーにソロホームランを浴びたものの後続を抑え、2日連続「回またぎ」での火消しで、試合を締めた。

 共に2勝1敗となった両チーム、チャイニーズ・タイペイは、日本時間12日13時から1勝2敗のキューバと、オランダは、日本時間12日20時から1勝2敗のイタリアと対戦する。既に2勝2敗で全対戦を終えたパナマを含め、プールAの準々決勝進出争いは、最終日までもつれることとなった。