WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

モンカダのタイムリーなどでキューバがパナマに逆転勝ちし初勝利 デスパイネも先制打を放つ

2023年3月10日 試合レポート

 3月10日、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」のプールA3日目が行われ、連敗スタートで準々決勝進出に向けて後が無いキューバが13対4でパナマに大勝し、初勝利を挙げた。

 先制に成功したのはキューバ。ロエル・サントスが、パナマ先発のアンディ・オテロから一塁線に絶妙に転がすセーフティバントで出塁し、昨季までソフトバンクでプレーしたアルフレド・デスパイネの打席で盗塁成功。得点圏に走者を進め、デスパイネのライト線への二塁打で先制に成功した。
 キューバの2回の攻撃で1死二塁からヤディル・ムヒカがレフト線への際どい打球を放つ。これがファウルと判定されるもチャレンジでのリプレー検証の末、フェアに判定が覆った。一転して二塁打となりキューバが1点を追加した。
 相手先発の立ち上がりを崩す攻撃でキューバが主導権を握ったかに思われたが、2回裏にパナマが反撃に転じる。
 キューバの守備が乱れ先頭のホセ・ラモスが出塁すると、ルーベン・テハダが左中間スタンドに飛び込む2点本塁打を放ち同点に追いついた。
 なおも攻撃の手を緩めず、1死満塁からアレン・コルドバの安打で2者が生還。一挙4得点で逆転に成功した。ここでキューバは先発のロナルド・ボラノスを諦めカルロス・ビエラを投入。後続を断ちさらなる失点は防いだ。
 キューバは3、4回にも得点圏に走者を進めたが、あと一本が出ず。5回は三者凡退に斬られ、パナマにリードを許して前半を折り返した。

 流れが変わったのは6回だ。キューバが2四死球などで無死満塁のチャンスを作ると、8番のヤディル・ドレイクがレフト前安打を放ち1点差に迫り、続くヤディル・ムヒカの犠牲フライで同点。二死後、ジョアン・モンカダ、ルイス・ロバートのタイムリーで逆転に成功した。
 さらに7回には打者一巡の攻撃で5得点、8回にも押し出し四球などで2点を挙げた。守っては2回途中から4投手をつないで3回以降は無失点。嬉しい今大会初勝利を手にした。

 それぞれプールA最終戦となる次戦は、パナマが11日13時からイタリアと対戦。キューバは12日13時からチャイニーズ・タイペイと対戦する(試合開始時刻はすべて日本時間)。