WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

オランダが逆転勝ちでキューバとの開幕戦を制す キューバはデスパイネが負傷欠場

2023年3月8日 試合レポート

 3月8日、『2023 WORLD BASEBALL CLASSICTM』がついに開幕。各プールの先陣を切ってプールAの開幕戦が台中インターコンチネンタル野球場で行われ、オランダがキューバに4対2で競り勝った。

 開幕戦となったこのカードは、母国の代表という意地がお互いにぶつかり合う白熱した試合が繰り広げられた。
 オランダはトム・デブロック、キューバは中日で2022年シーズン最優秀中継ぎを獲得したジャリエル・ロドリゲスが先発を託されて試合が始まった。

 まず主導権を握ったのはキューバだった。2回、ヨエルキス・ギベルトが四球を選ぶと、ヤディル・ムヒカが落ちるボールを上手くライト線に引っ張る二塁打で先制点を演出した。

 何とか追いつきたいオランダは3回1死後、ロジャー・ベルナディナが内野安打で出塁すると、次打者の内野ゴロの間に進塁。2死二塁で迎えるは4番ディディ・グレゴリウス。2ストライクと追い込まれるも遊撃手の頭を越える同点タイムリーを放った。
 さらに6回、グレゴリウスの四球、ジョナサン・スコープのライト前安打でチャンスを作ると、ジョシュ・パラシオスがセンター前にタイムリーを放ち勝ち越しに成功。その後2死二、三塁となり、ハドウィック・トロンプがセンター前にポトリと落ちる2点タイムリーを放ってリードを広げた。

 このままでは終われないキューバは直後の7回、ギベルトが二塁打とタッチアップで1死三塁とチャンスを作ると、先制点を挙げたムヒカのセカンドゴロの間に生還。1点を返して2対4とする。しかしその後は、オランダのフランクリン・ファンフルプ、ウェンデル・フロラヌスの2投手に1安打のみに抑え込まれ、痛い走塁死もあって追撃とはならなかった。

 なお、キューバの主将を務めスタメンに名を連ねるはずだったアルフレド・デスパイネは、試合前の練習でスイングをした際に違和感を覚えたため出場ならず。初戦を落としたことに加え不安材料が生まれた。

 次戦は、オランダが日本時間3月9日13時からパナマと、キューバが日本時間3月9日20時からイタリアと戦う予定となっている。