WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

【2023 World Baseball Classicに向けて】宿敵・韓国を打ち破り、五輪の雪辱を晴らした2009年の連覇

2022年12月23日 コラム

 2023年開催の第5回ワールド・ベースボール・クラシックに向け、オーストラリアとの国際試合でも快勝を続けている侍ジャパン。23年大会に向けて徐々に盛り上がりを見せているが、侍ジャパン、そしてファンにとって忘れられないのが2009年の第2回WBCだろう。

 2006年のワールド・ベースボール・クラシックで初代王者となった侍ジャパンだが、2008年の北京オリンピックの野球競技では、アジアの宿敵・韓国、そして3位決定戦でアメリカ合衆国に敗れ、メダルを逃した。

 王座奪還をかけて挑んだ2009年の第2回大会。第1ラウンドで韓国に2勝も、敗者復活で敗れ2位。第2ラウンドではキューバに勝利、韓国に再び敗れるも敗者復活で韓国に勝利し1位で決勝ラウンドへ進んだ。

 準決勝ではデレク・ジーターやデビット・ライト、アダム・ダン、ジェイク・ピービーなどが参加も辞退者が続出したアメリカに9対4で勝利。そして、今大会5度目の対戦となった韓国との決勝戦を迎えた。

 ここまで2勝2敗の韓国に対し岩隈久志が7 2/3回を被安打4、2失点と好投。3対2で迎えた9回裏、ダルビッシュ有をマウンドに送るも1点を返され、試合は延長戦へ。

 10回表、内川聖一と岩村明憲を二、三塁に置いた2死でイチローが2点タイムリー安打でついに韓国を粉砕。

 その裏、ダルビッシュが3者凡退に打ち取り日本が連覇を達成した。ファンにとっては忘れられないこの瞬間だが、ダルビッシュ本人はあまり覚えていないという。

 MVPはレッドソックスの松坂大輔が2大会連続で受賞。この大会に参加した日本人のMLB選手は、松坂、イチローをはじめ、城島健司、岩村明憲、福留孝介ら5人。侍ジャパンを牽引したイチローはこの大会が最後となった。